2024.07.24

AI診断とマニュアル診断どちらが良いのか?

前回の記事では「脆弱性診断」と「ペネトレーションテスト」の違いを紹介しました
前回:安全安心への第一歩:脆弱性診断とペネトレーションテストはどう違うのか

本記事では「脆弱性診断」について掘り下げ、弊社が提供する「AI診断」と「マニュアル診断」を比較します。
セキュリティでお悩みの方にとって最適な診断方法を選択するための指針となれば幸いです。

AI診断とは

AI診断とはその名の通り、AI(Artificial Intelligence)によって脆弱性診断を行う手法です。

弊社はAIセキュリティ検査プラットフォーム『ImmuniWeb®AI Platform』の正規代理店としてサービスを提供しています。

『ImmuniWeb®AI Platform』紹介ページ

AI診断の特徴

メリット

1.高速性: 大規模システムでも数時間で診断完了
2.コスト効率: 人件費の削減により、低コストで実施可能
3.一貫性: 人為的ミスを排除し、常に同じ品質の診断を提供

デメリット

1.判断の限界: 新種の攻撃手法に対応できない場合がある
2.コンテキスト(文脈)理解の制限: ビジネスロジックの複雑さを考慮できない
3.偽陽性の可能性: 実際には問題のない箇所を脆弱性と誤判定する可能性がある

マニュアル診断とは

マニュアル診断とは専門の脆弱性診断士の手によってシステムを診断する手法です。

マニュアル診断紹介ページ

マニュアル診断の特徴

メリット

1.詳細な分析: システムの細部まで人間の専門家が確認
2.コンテキスト理解: ビジネス要件や特殊な環境設定を考慮した診断
3.カスタマイズ性: 顧客のニーズに応じて診断範囲や深度を調整可能

デメリット

1.時間とコスト: 診断に数週間かかることもあり、コストも高め
2.人的要因: 診断者の経験や知識によって結果にばらつきが生じる可能性
3.スケーラビリティ(拡張性)の制限: 短期間での大量診断が困難

AI診断とマニュアル診断の比較

特性 AI診断 マニュアル診断
速度 ◎(数時間~数日) △(数日~数週間)
コスト ◎ 低 〇 中
詳細度 〇 中 ◎ 高
柔軟性 △ 低 ◎ 高
コンテキスト理解 △ 低 ◎ 高
スケーラビリティ ◎ 高 △ 低
新種脅威への対応 △ 弱 ◎ 強

 

最適な診断方法の選択ガイド

よくある質問(FAQ)

Q1: AI診断は本当に信頼できますか?
A1: AI診断は高い検出率を誇りますが、新種の脅威には弱い面があります。

Q2: マニュアル診断にかかる期間は?
A2: システムの規模や複雑さにより異なりますが、通常数日から〜4週間程度です。緊急時には短縮も可能ですので、ご相談ください。

Q3: 診断頻度はどのくらいが適切ですか?
A3: 少なくともに年1回の診断を推奨しておりますが、重要システムや頻繁に更新されるシステムでは毎月の診断をお勧めします。AI診断を利用すれば、コストを抑えつつ頻繁な診断が可能です。

お客様のニーズに合わせた最適な診断プラン

当社は、AI診断とマニュアル診断の両方の特徴を深く理解し、それぞれの長所を活かした診断サービスを提供しています。お客様の診断目的、セキュリティ要件、予算、時間的制約などを総合的に考慮し、最適な診断プランをご提案いたします。

お客様のセキュリティ強化の取り組みを最大限サポートするため、当社の専門家が丁寧にヒアリングを行い、お客様のニーズに最適な診断プランをご提案いたします。脆弱性診断に関するご相談やお見積りのご依頼は、お気軽にお問い合わせください。